シロアリ以外にも木造建物や木製の調度品を食害する昆虫は甲虫類からハチの仲間まで様々な種類が知られています。
加害箇所や加害時期まで多種多様です。
種類 | ヒラタキクイムシ類 | ナガシンクイムシ類 | シバンムシ類 |
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種名 | ヒラタキクイムシ | ニホンタケナガシンクイ | オオナガシバンムシ |
種類 | ヒラタキクイムシ・ナラヒラタキクイムシ・アラゲヒラタキクイムシ・アフリカヒラタキクイムシ・ケブトキクイムシ・ケヤキヒラタキクイムシ・アメリカヒラタキクイムシ | チビタケナガシンクイ・ニホンタケナガシンクイ・フタトゲナガシンクイ・オオナガシンクイ | ケブカシバンムシ・マツザイシバンムシ・クシヒゲシバンムシ・オオナガシバンムシ・カツラクシヒゲツツシバンムシ・クロノコヒゲシバンムシ・オオギシバンムシ・タバコシバンムシ(畳) |
食害材 | ラワン・ナラ・広葉樹材 | タケ・スギ・ケヤキ・ナラ・ヒノキ | マツ・ヒノキ・クス・ケヤキ・トドマツ・エゾマツ・カラマツ・クロマツ・アカマツ・畳(イグサ) |
形態特徴 | 種により異なりますが成虫の体長4~8mm。体色は赤褐色をしています。 | 種により異なりますが成虫の体長3~10mmほどです。 | 種により異なりますが成虫の体長1.7~7.0mmほどです。 |
生態 | ラワン材やナラ材等の広葉樹材の害虫で、5~6月に小さい丸い穴をあけ木粉を排出しながら材から成虫がでてきます。 | 特にタケの被害が多いですが、スギ、ケヤキ、ナラ、ヒノキ、などを食害します。4~7月に材に穴をあけ木粉の排出と共に飛び出します。 | 梁、屋根組、桁、柱、畳などの特に換気の良くない湿気を帯びたような箇所で多く見られます。円い孔をあけ木粉や虫糞を排出し、円形やだ円形の排出粉が混じっているのが特徴です。 |
幼虫期 | 1.5~2ヶ月 | 28日~6年 | 自然条件下で最低2年 |
成虫の出現時期 | 5~6月 | 4~7月 | 5~7月 |
産卵場所 | ラワン材の辺材部にある導管の中に長い産卵管を挿入して生み付けます。 | 材の切断部や割れ目から繊維と直角に穿道を掘り産卵します。 | 古い湿気を帯びたような木材や畳などに産卵します。 |
加害箇所の特徴 | 直径1~2mmほどの虫孔をあけ、そこから微粉末が排出され下に堆積し小さな山となっています。 | 竹材などの内部を長く穿孔し、小さな虫孔から微粉末を排出し、下に堆積します。 | 目立たない箇所を加害し、被害の進行が遅く微粉末の排出も少ないので発見が遅れます。気が付いたときには表面と硬い木質部を残しスカスカになってしまっています。 |
虫孔の大きさ | 1~2mm | 2.5~4.5mm | 2.5~4.5mm |
木材の加害対象 | 貯木・加工・製材・製品 | 貯木・加工・製材・製品 | 貯木・加工・製材・製品 |
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03-3254-0014
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