イエダニ
ヒトに対し、激しい痒みを伴った吸血被害を引き起こすダニ類です。普段はネズミの巣や体表に生息しており、ネズミを吸血していますが、ネズミが巣から離れたり、死んだりすると、ヒトの生活圏に這い出してきます。また、生息数が極度に増加した際にも、ヒトへの吸血被害が引き起こされます。
肉眼で確認でき、白色をしていますが、吸血した個体は赤色や黒色に見えます。
殺虫剤での駆除が可能ですが、家屋内にネズミの出入りがある場合、完全な駆除は困難です。イエダニの防除を行うと同時に、ネズミの防除も行うことが必要不可欠です。
大きさ | 体長0.75mm~1mm(雌成虫) | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 難しい | ||
防除方法 |
スズメサシダニ、トリサシダニ、ワクモ
ヒトに対し、激しい痒みを伴った吸血被害を引き起こすダニ類です。普段はハト、ムクドリ等の野鳥の巣や体表に生息しており、これらの鳥を吸血していますが、鳥が巣から離れた際に移動し、ヒトの生活場所に這い出してきます。また、生息数が極度に増加した際にも、ヒトへの吸血被害が引き起こされます。また、ニワトリ等の家禽舎での被害も知られています。
肉眼で確認でき、白色をしていますが、吸血した個体は赤色や黒色に見えます。
殺虫剤での駆除が可能ですが、家屋内に鳥の出入りがある場合、完全な駆除は困難です。ダニの防除を行うと同時に、鳥の侵入防止策、巣の除去も行うことが必要です。
大きさ | ワクモ、トリサシダニ体長0.75mm~1mm(雌成虫) | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 難しい | ||
防除方法 |
シラミダニ
ヒトに対し、激しい痒みを伴った刺咬被害を引き起こすダニ類です。ガやチョウ類の幼虫や甲虫等の昆虫に寄生していますが、家屋内に宿主となる昆虫が繁殖している場合に痒み被害が引き起こされることがあります。
薄黄色の細長い微小なダニ類ですが、受胎した雌は体部の一部が直径2mm程に球状に膨らみます。
胎生のダニ類で、1匹の成熟雌から一度に200~300個体もの次代成虫を出産します。
殺虫剤による駆除を行うとともに、発生源である昆虫の防除、除去が必要不可欠です。
大きさ | 体長0.22mm程度(未熟な雌) | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 難しい | ||
防除方法 |
ヒゼンダニ
ヒトの皮膚にもぐりこんでトンネルを掘って生活するダニ類で、疥癬症の原因となります。激しい痒みを引き起こし、免疫力が低下している場合や、感染者が高齢の場合等、ダニ数が著しく増加し、重症化(角化型疥癬)することがあります。
トンネル内にいることがほとんどのため、肉眼での確認は困難です。
老人ホーム等での発症事例が近年多く、重症化している場合には、強い感染力を持っているため、患者との接触には注意が必要です。発症が疑われる場合は、早期に皮膚科医の診断、処方を受けることをおすすめします。
大きさ | 体長約1mm(未授精の雌) | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 非常に難しい | ||
防除方法 |
チリダニ類(ヒョウヒダニ類)
家庭のカーペットや畳等、ヒトが生活する場所に普通に生息する屋内塵性ダニ類で、ヒトのフケや垢、屋内の埃等に含まれる有機物を餌としています。ヒトを刺咬したり吸血することはありません。
しかし、生息数が著しく増加した場合は、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく等のアレルギー疾患の原因となることがあります。
小さなダニ類で、25℃前後の温度環境と、70%以上の湿度環境を好みます。
殺虫剤での駆除は比較的難しい部類に入り、温室度管理や、電気掃除機によるこまめな清掃が対策として重要となります。高湿度にならないよう、エアコン等によって調整し、電気掃除機による清掃によって、餌となるフケ等の有機物や、アレルギーの原因となる虫体そのものや糞を取り除くことが大切です。
一週間に一度、1㎡当たり20秒程度、電気掃除機により布団を吸引すると、喘息の症状が出なくなったという報告があります。
大きさ | 体長約0.3mm~0.4mm | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 非常に難しい | ||
防除方法 |
コナダニ類
家庭のカーペットや畳等、ヒトの生活場所に普通に生息する屋内塵ダニ類で、カビや屋内の埃等に含まれる有機物を餌としています。ヒトを刺咬したり吸血することはありません。
しかし、台所の小麦粉等、粉製品に繁殖することがあり、不快害虫としても知られています。アレルギーによるショック症状を引き起こすことがあるので、開封したら冷蔵庫に入れておくことが必要です。
小さなダニ類で、チリダニ類と近い環境を好みます。
大量に発生した場合は殺虫剤が有効ですが、温室度管理や、電気掃除機によるこまめな清掃が対策として重要となります。高湿度にならないよう、エアコン等によって調整し、電気掃除機による清掃によって、餌となるフケ等の有機物を除去することが大切です。
大きさ | 体長約0.3mm~0.4mm | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 難しい | ||
防除方法 |
ツメダニ類
家庭のカーペットや畳等、ヒトの生活圏に普通に生息する屋内性のダニ類で、他のダニ類や小昆虫類を捕食しています。このため、鋭い口器を持っており、偶発的に人を刺咬し、痒み被害を引き起こすことがあります。
俊敏な動きで餌を捕えます。
殺虫剤に強いため、電気掃除機による除去清掃や、発生源となっている畳、カーペット等の熱乾燥、洗浄による虫体の除去等、物理的な防除が重要となります。
大きさ | 体長0.3mm~0.8mm(種類による) | ||
代表的な侵入経路 |
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駆除難易度 | 非常に難しい | ||
防除方法 |
03-3254-0014