アリの種類

  オオハリアリ トビイロケアリ イエヒメアリ
 
働き蟻の形態 体長4 mm。体色は大あご,脚が明褐色,その他は黒色で灰白色の微毛で覆われる。腹柄節は1節。尾端に毒針を持つ。 体長2.5~3.5 mm。全体的に黒褐色。腹柄節は1節で、鱗片状で薄い。毒針は持たない。 体長2-2.5 mm。体色は黄色から赤褐色の単色で腹部後半は灰褐色~黒色。腹柄節は2節。腹端に微細な針を持つ。
営巣場所 林縁部などの朽木など。 土中や朽ち木中に作る。家屋の台所や風呂場などの木材の腐朽部や土中にも営巣する。  家屋の壁内面、木製家具の中、押入れの中、床板の間、モルタルの裂け目など。
主な餌 肉食性で小昆虫などを捕食する。他のアリやシロアリを捕食するとも言われている。 アブラムシやカイガラムシの甘露。砂糖や菓子に群がる。 菓子、残飯、魚の干物など食物であれば何でも群がる。
分布 本州南岸以南。四国,九州,南西諸島,小笠原諸島 北海道,本州,四国,九州,屋久島,トカラ列島。草地から林内にかけて最も普通に見られる。また平野部から山地にかけて見られる。  汎世界的な種で、日本では本州,四国,九州,南西諸島,小笠原諸島に分布。都市部をはじめ、太平洋岸の温暖な地域に生息する。
羽アリ出現時期 6~9月 7~8月。羽アリは灯火に非常によく誘引される。 特定の時期に羽アリが出現するわけではなく、巣が大きくなると一部の女王アリと働きアリが離れて新しい巣を作る。
被害その他 腹端の毒針で人を刺す。刺されるとアナフィラキシーショックを起こすことがある。また、人家周辺の朽木に営巣して家屋内に浸入することがある。 羽アリが灯火に誘引され家屋に侵入するほか、働き蟻が徘徊侵入する。家屋内に営巣することがある。木部にシロアリに似た蟻道を作ったり、風呂場の朽木などから飛び出したりするのでシロアリと混同されやすい。 家屋の壁面内などに営巣し、隙間から屋内に侵入し食品に群がる。微細な針を持ち、チクチクと人を刺すため不快環を与える。
近似種     ヒメアリ

  クロヤマアリ ルリアリ アルゼンチンアリ
 
働き蟻の形態 体長4.5~6 mm。体色は灰色あるいは褐色がかった黒色。腹柄節は1節。 体長 2 mm 程度。体色は黒色で腹部に弱い金属性の光沢を持つ。腹柄節は1節で板状で高い。 体長2.5 mm。体色は黒褐色。腹柄節は1節で扁平なコブ状。
営巣場所 乾燥した場所の地中に営巣し,地上に直接巣口を開ける。 草地や林縁部の枯れ枝,朽ち木中,石下などに営巣する。構造物の隙間に潜り込む性質ある。  人工建造物の地上から 150cm 以下の場所にある隙間や壁の割れ目に好んで侵入しそこに営巣する。稀に土中浅く営巣することもある。木材の割れ目やコンクリートのヒビのような、非常に狭い隙間にも営巣することができる。
主な餌 昆虫の死骸、蜜など。 肉食性の傾向が強く,ハチの巣を襲う。アブラムシやカイガラムシの甘露にも集まる。 他種のアリの巣を襲って成虫・幼虫を餌とする。
分布 北海道,本州,四国,九州,屋久島。低地や山地の明るい場所に普通に生息する。 本州(関東以南),四国,九州,南西諸島,尖閣諸島,大東諸島。 本州
羽アリ出現時期 6~7月 7~8月 羽アリが出現することなく、巣内で交尾する。
被害その他 家屋に徘徊浸入し食品などに集る。羽アリが灯火に飛来する。 鉄道の信号機の作動不良を引き起こしたり、建物内に徘徊侵入しパソコンや電子機器類の中に侵入し営巣することで故障の原因となることがある。また、ティッシュペーパー箱の中に侵入し営巣することがある。 家屋内で営巣する。エアコン、その他電気機器に侵入し、誤動作や故障を引き起こすことがある。特定外来生物に指定されている。
近似種 クロオオアリ    

  ヒアリ
 
働き蟻の形態 体長3~5mm。赤褐色で頭部は褐色。腹柄節は2節。尾端に毒針を持つ。
営巣場所 草地など比較的開けた環境を好む。
主な餌 雑食で、蜂蜜、樹液、種子から、昆虫、小型脊椎動物のトカゲなどを捕食する。
分布 港湾部等で確認されているが、日本ではまだ定着していない。
羽アリ出現時期 暖かい季節に羽アリが出現し、新しい巣が形成される。
被害その他 毒針に刺される、刺されると火傷のような激しい痛みがあるばかりでなくアナフィラ キシーショックを起こす。特定外来生物に指定されている。
近似種 アカカミアリ
(特定外来生物)

 

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