防除方法の選びかた
トコジラミの防除は発生初期でしたら個人でも防除できることがあります。しかし、生態などを理解しないまま防除を行うと被害範囲を広げる恐れがあります。数が増えると防除は困難です。また、幼虫や卵は1mm程で非常に小さく発見が難しいため、 早めに専門業者に防除の依頼をする事をお勧めします。
防除には殺虫剤が主に使用されますが、市販のスプレー剤に広く使用されるピレスロイド系殺虫剤は効きにくいのが現状です。また、最近侵入が確認されたネッタイトコジラミは、有機リン系殺虫剤にも抵抗性が確認されており、さらに防除は難しくなります。
①殺虫剤による防除 | ②加熱による防除 | ③専門業者に依頼 する |
トコジラミは衛生害虫に指定されているので、医薬品、医薬部外品の殺虫剤を使用します。 ・トコジラミは隙間に潜伏しているので、家具に殺虫剤を使用する場合はできる限り、引き出しや隙間、内部、裏側といったすみずみまで散布する必要があります。 ・ベッドの周辺はトコジラミが吸血するために移動してくるので、ベッドの下などにも薬剤を処理します。 ・繁殖が進むと市販の殺虫剤での防除は難しいので、早めに専門業者に相談する事をお勧めします。 ・ネッタイトコジラミの場合、市販されている殺虫剤では、さらに防除が難しくなると思われ、物理的防除を取り入れた、総合的な防除が必要になります。 |
ヒトが直接触れるマットレスなどには薬剤を使用できません。そのため、ノズル付き高温スチーマーなど高熱で処理する方法もあります。 ・スチームを動かす速度は30cmにつき10~15秒を目安にします。 ・スチームの勢いがあるとトコジラミを吹き散らす可能性があり、注意が必要です。 ・衣類などは乾燥器の使用も有効です。 しかし、本種は加熱が困難な電化製品内にも入り込むため、加熱で全てを防除する事は非常に困難です。 |
トコジラミの幼虫や卵は1mm程で非常に小さく、全てを発見することが難しいため、数が増えると防除は困難です。 ・トコジラミの種類がわからない場合や、殺虫剤を使っても効果が出ない場合は手に負えなくなる前に早めに専門業者に防除の依頼をすることをお勧めします。 ・本種の防除は調査に時間がかかり、防除が複数回におよぶため、防除が長期にわたる可能性があります。 |
*このページでご紹介した防除方法は1例です。すべての状況において防除効果を保障するものではありません。 |
03-3254-0014