一般家庭・飲食店で見られるコバエの種類

コバエとは・・・体長5mm以下のハエとカに似た小さな羽虫の便宜的な総称です。
代表的なものとしては、ショウジョウバエ・ノミバエ・チョウバエ・クロバネキノコバエ・ニセケバエ・ハヤトビバエ等があげられます。

見られる
場所
一般家屋・飲食店 一般家屋・飲食店 一般家屋・飲食店
  ショウジョウバエ類 ノミバエ類 ホシチョウバエ
形態 ショウジョウバエ類画像 ノミバエ類画像  
形態特徴 体長約2.5mm。体色は黄褐色~黒色で、複眼は赤色、胸背、脚、触角は黄褐色。翅(はね)は透明です。 体長は1.1~2.2mm。体色は褐色、胸部は黄褐色で小剛毛を密生しています。翅は透明。脚は発達しており、特に後脚の腿節が特に幅広くなっています。 体長は1.5~2.0mm。体色は灰白色で翅(はね)の先端部に5~6個の黒点があります。体・翅(はね)の表面には毛のような鱗片があり覆われています。
分布 日本全国・世界各地 日本全国・世界各地 日本全国・世界各地
発育日数
(種・温度条件により異なる)
卵期 : 約1日
幼虫期 : 約4日
蛹期 : 約4日
成虫の寿命 : 約30日
卵期 : 約1日
幼虫期 : 約3日
蛹期 : 約10日
成虫の寿命 : 約10日
卵期 : 約2日
幼虫期 : 9~15日
蛹期 : 約2日
成虫の寿命 : 5~32日
生態 家庭では傷んだ果物や野菜類、漬け物などの発酵した食品などから発生します。また、ゴミ箱などの底に溜まった残渣からも発生します。(家屋侵入性が強い。) 僅かな雑芥、排水系、ゴミ箱の底に溜まった残渣等から発生します。動物質を好みます。また、家屋内に侵入したハクビシンやアライグマ、ネズミなどの巣や糞、動物死体などからも発生します。(家屋侵入性が非常に強い。)素早く動きます。 チョウバエ類の幼虫は下水口のスカム、水回りの目地に溜まった汚物など比較的水分の多い場所から発生します。暗い場所を好みます。近隣のマンホールなどから発生し、風に運ばれ飛来することもあります。
発生の多い
時期
春・秋 夏期(気温の高い時期) 春~秋
簡単な
見分け方
眼が赤く体色が淡褐色をしているものが多い。歩き方は比較的ゆっくりと歩きます。 ショウジョウバエに比べ背面が黒っぽい。歩き方は素早く動きます。 大きな翅(はね)と体や翅の全体に灰色の毛が生えた様に見えます。
幼虫 ショウジョウバエ幼虫 ノミバエ幼虫  
大きさ 5mm     8mm(終齢)
ショウジョウバエ蛹 ノミバエ蛹 ホシチョウバエ蛹
大きさ 2~3mm        
防除難易度 難しい 難しい 難しい
侵入対策 ごく僅かな隙間からでも侵入するので侵入対策は難しいです。網戸はできるだけ目の細かいものを使用してください。においにも強く誘引されるので、屋外の生ゴミの管理が必要です。 ごく僅かな隙間からでも侵入するので侵入対策は難しいです。網戸はできるだけ目の細かいものを使用してください。においにも強く誘引されるので、屋外の生ゴミの管理が必要です。 排水周りや水分の多い残渣が溜まりやすい場所で発生します。
防除法①
環境対策
生ゴミの処理・ゴミ箱の洗浄・水回りの清掃・果物・野菜の管理。清潔を維持し、においの出るゴミなどは密閉してください。果物や野菜の腐敗に注意してください。 生ゴミの処理・ゴミ箱の洗浄・水回りの清掃・食物の管理。清潔を維持し、においの出るゴミなどは密閉してください。 床や排水溝廻りの清掃が必要です。屋外でも水分の多い箇所から発生するので、室外でも水回りの清掃も行ってください。
防除法②
薬剤での
対策
エアゾールの使用、捕獲トラップの使用。 エアゾールの使用、捕獲トラップの使用。 エアゾールの使用。
注意点 薬剤を使用する場合は使用上の注意を必ず守ってください。

 

見られる
場所
一般家屋・飲食店 一般家屋 飲食店
  オオチョウバエ クロバネキノコ
バエ類
フンコバエ
(ハヤトビバエ)
形態 オオチョウバエ画像 クロバネキノコバエ類画像 フンコバエ(ハヤトビバエ)画像
形態特徴 成虫の体長1.3~5.0mm。体色は灰色で、体・翅(はね)の表面には毛のような鱗片があり覆われています。 成虫の体長1.1~5.0mmのものが多いが、10.0mm近くになる種もいる。体色は暗褐色から黒色で翅(はね)は透明や黒褐色です。 成虫の体長1~3mm。体色は黒色で触角の基節が太く、後脚の第一跗節が太いのが特徴です。
分布 日本全国・世界各地 日本全国・世界各地 日本全国・世界各地
発育日数
(種・温度条件により異なる)
卵期 : 約2日
幼虫期 : 9~15日
蛹期 : 約2日
成虫の寿命 : 5~33日
卵期 : 4~7日
幼虫期 : 8~20日
蛹期 : 3~5日
成虫の寿命 : 4~10日
卵期 : 約2日
幼虫期 : 7~21日
蛹期 : 7~8日
成虫の寿命 : 30~60日
生態 チョウバエ類の幼虫は下水口のスカム、水回りの目地に溜まった汚物など比較的水分の多い場所から発生します。暗い場所を好みます。近隣のマンホールなどから発生し、風に運ばれ飛来することもあります。 成虫は腐植植物質の多い湿潤な場所に多く、幼虫は多食性で腐植物(腐葉土)やキノコ類の他、植物からも発生します。室内では、観葉植物などの鉢植えから発生することもあります。 ハヤトビバエ科の仲間は基本的には屋外で発生したものが屋内に侵入してくることが多いが、屋内で排水設備の漏水個所がある場合には、これが発生源となり床下などからも多く発生します。夜行性で夜間活発に活動します。
発生の多い
時期
春~秋 春や晩秋の頃 春~秋
簡単な
見分け方
大きな翅(はね)と体や翅の全体に灰色の毛が生えた様に見えます。 カに似ているが黒い体色をしている。ゆっくりと歩きます。 ショウジョウバエに似ているが、全体が黒っぽい体色をしている。
幼虫 オオチョウバエ幼虫 クロバネキノコバエ幼虫  
大きさ 10mm(終齢) 7mm(終齢)
  クロバネキノコバエ蛹  
大きさ          
防除難易度 難しい 難しい 難しい
侵入対策 排水管の奥で発生し、上がってくるので、水封トラップの水を切らさないようにしてください。 マドの隙間からも侵入してきます。光源にも強く誘引されるので、照明光源は紫外線カット機能があるものに変更してください。(LED等) 排水管の奥で発生し、上がってくるので、水封トラップの水を切らさないようにしてください。
防除法①
環境対策
排水溝廻りの清掃が必要です。屋外でも水分の多い箇所から発生するので、室外でも水回りの清掃も行ってください。冷蔵庫の蒸発皿から発生した事例もあるのでこの様な箇所も清掃が必要です。 腐植植物質から発生するので、観葉植物から発生した場合は土の交換が必要です。屋外は土壌に腐葉土や刈った草を放置しない様にしてください。雨漏りや漏水により木材が腐朽菌に侵されると発生原因となるので、漏水対策も必要です。 排水管の奥や排水汚泥などで発生することが多いため、排水管内の高圧洗浄が必要です。また、排水の漏水箇所からも発生しますので、場合によっては補修工事が必要です。残渣からも発生しますので清掃が必要です。
防除法②
薬剤での
対策
エアゾールの使用。 エアゾールの使用。 エアゾールの使用、捕獲トラップの使用。
注意点 薬剤を使用する場合は使用上の注意を必ず守ってください。

 

見られる
場所
一般家屋・飲食店
  ニセケバエ類
形態 ニセケバエ画像
形態特徴 体長1.0~3.0mm。体色は黒く触角は太く棍棒のような形態をしています。
分布 日本全国・世界各地
発育日数
(種・温度条件により異なる)

卵 期 : 約3日
幼虫期 : 約12日
蛹 期 : 約4日
成虫の寿命 : 数日間

生態 様々なものから発生するが、特に腐植植物質から多く発生します。家屋内にもよく侵入してくる。
発生の多い
時期
春~秋
簡単な
見分け方
黒い体色で触角が太い。
幼虫  
大きさ  
 
大きさ  
防除難易度 非常に難しい
侵入対策 ごく僅かな隙間からでも侵入するので侵入対策は難しいです。網戸はできるだけ目の細かいものを使用してください。においにも強く誘引されるので、屋外の生ゴミの管理が必要です。
防除法①
環境対策
屋外の様々な場所で発生するので発生源対策が難しいことが多い。生ゴミからも発生するので生ゴミの管理が必要です。
防除法②
薬剤での
対策
エアゾールの使用。
注意点 薬剤を使用する場合は使用上の注意を必ず守ってください。

 

お問い合わせ、ご相談は、お気軽に当協会事務局へ
03-3254-0014

 

トップページに戻る